コプロスが若手との地域建設業改革セミナーを開始
更新日:2025/4/25

コプロス(山口県下関市)の宮﨑隆司専務が12月14日、建設DX展のSORABITO(東京都中央区)ブース内で「本州の端っこで若手と取り組んだ地域建設業改革」と題したセミナーを実施した。

当日は、宮﨑専務が入社した10年前、社内の高齢化が加速しており、事務作業は手書きなどアナログ中心だった状況を紹介。「このままでは事業承継後、私1人だけで社内改革を進めることになる。早急にDX化を加速させ、共に同じ目標に向かう仲間と働くために、今から新卒採用を徹底する」と決意し実践したこと。当初は苦慮したものの、現在は山口県内で施工管理職を1番多く新規採用している会社に成長したことなどを説明した。

また、DX・ICTを駆使できる人材が居なかった社内事情を考慮し、旧Twitter上で「ICT施工ってどう進めたら良いの?」と発信。すぐに全国の企業から「ウチが担当しますよ」と返信があったことから、難局の打開を実現できた実例などを解説した。「若手教育の場として建設DX習得の機会を作り、今も続く全国各社との勉強会の開催や、オンラインでノウハウ共有などに繋げている」とSNSとDXを融合した改革の詳細を述べた。宮﨑専務は、現在もSNS上での交流を活性化しており、今回のセミナーブースを提供したSORABITOとも、旧Twitterを通して知り合えたと報告。「この出会いを有意義に活かすため当社は今、SORABITOのSaaS型プロダクト『i-Rental』を、山口県で初めて導入するための準備に入っている」と現況を話した。
宮﨑専務は、「新卒採用とDX・SNSの駆使は、非常に親和性があるので使わない理由がない。DX導入を積極化することで、新たな領域への挑戦を続けてほしい」とセミナーを締め括った。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。