技研製作所が「津波シミュレータ」を寄贈
更新日:2025/5/18
技研製作所(高知市)は、北海道立教育研究所に小型「津波シミュレータ」を寄贈した。

同研究所は、北海道が設置する教育に関する研究や教育関係職員に対する研修事業などを行う機関。小型「津波シミュレータ」は、北海道内の児童生徒を対象とした防災教室や、津波に対する地元住民への啓発活動などに幅広く活用する予定である。

津波シミュレータは、津波を実験的に再現できる装置。貯水槽(15ℓ)から押し出された水が、1/200スケールの防潮堤模型に向かう仕組みとなっている。持ち運びも可能であり、実物大では波高6~7mに相当する津波を発生させるられる。シミュレータを活用することで、津波の威力と構造の違う堤防の強度を正確に理解し、子供たちや地域住民の防災意識向上に繋げていく方針である。

技研製作所では、2015 年に 1/33スケールの防潮堤の耐津波性能の検証が可能な「津波シミュレータ」を自社開発。高知本社に設置し、各種実験やデモンストレーションに利用していたが、この取り組みを知った同研究所から助言を求めるなどの依頼を受けたことを契機に、今回の寄贈に至ったという。
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クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。