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キャッシュレス決済対応の売店をオープン 日本ピーエス

更新日:2025/7/4

 日本ピーエス(福井県敦賀市)は、本社の社員食堂にキャッシュレス決済対応の職員向け売店をオープンした。取扱商品は、軽食や飲料、熱中症対策用品など約100種類。ネーミングは、社員に親しみを持って利用されるよう社内公募し、「アンカー=安価」と「バー=飲食」の意味を込めて掛け合わせた、「Anchor bar(アンカーバー)」と名付けることを決定した。

 今回の取り組みは、作業現場における熱中症対策の強化や災害時に活用できる備蓄品の効率的な管理などを念頭に施行。福利厚生の充実化も兼ねており、決済方法は電子マネーやQRコードなどキャッシュレスのみ対応可能となっている。設備面では、ダイニングコンビニ「オレンジBOX」を展開する大津屋(福井市)との連携により実現。福井県に根差す両社が、社員の利便性向上と地域企業間の新たな協業モデルの発展を目指していく。

 人財開発グループ長の森口俊治氏は、「今年6月に法改正義務化された熱中症対策の強化や、災害発生時におけるBCP(事業継続計画)、長年悩んでいた会社周辺に商業施設がない不便の解消など、抱える課題を一度に解決できる策を模索していた。アンカーバーが、社員同士のコミュニケーション創出の場だけでなく、安全で快適な職場環境づくりの一助として定着することを期待している」と展望を述べた。

 日本ピーエスは今後、健康管理アプリとの連携による熱中症予防施策の強化や、災害時の地域への緊急支援体制の構築、定期的な社内アンケートによる商品ラインナップの改善・拡充などを実施することで、働き方改革と安全性向上の両立を手掛けていく方針である。

出典元:株式会社日本ピーエス