セントラルウインドアカデミーが定時総会・開校記念講演会
更新日:2025/8/26
(一社)セントラルウインドアカデミーは、8月20日に四日市市内で2025年度定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選で川合淳理事長が再選を果たした。


川合理事長は、記録的な猛暑や異常気象が続く中、「命の危険さえ感じるほどの強い危機感を抱いている。このままでは日本の未来が危うい」と警鐘を鳴らし、全国から集まった会員に、「各々の地元で省エネ・再エネの『主人公』となり、行政とも連携しながら地域主導のエネルギーシフトを実現していこう」と呼び掛けた。総会では、2024年度の事業報告と収支決算、25年度の事業計画などを全会一致で承認。25年度は産業用ロープワークトレーニング、風力発電設備の保守に携わるエンジニアのトレーニング事業などの実施を決めた。

総会後は、(一社) エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議の鈴木悌介代表理事を招き、1月に開校した同施設の開校記念講演会を実施。鈴木氏は、「地域の中小企業がエネルギーに取り組むべき3つの理由~エネルギーから経済を考える~」をタイトルに講演を行った。鈴木氏は、再生可能エネルギーの地産地消を訴え、これを実現するために省エネ診断の義務化と地域エネルギー計画策定の重要性を説いた。専門家による診断を義務化することで自社のエネルギーの無駄を「見える化」することが第1歩であり、「日本の中小企業の1割が動けば、国はガラッと変わる」とそのポテンシャルを述べた。その上で、「各地域が自らの資源や産業構造に即したエネルギーの将来像を描くべき。官民連携で計画を策定することで企業や金融機関からの投資の呼び水になるのではないか」と提言した。


この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。