青木あすなろ建設が外国籍対象の研修を実施
更新日:2025/10/19
青木あすなろ建設(東京都港区)は、大阪市内で入社1〜3年目の外国籍を対象とした異文化理解などを深める社内研修を実施した。

参加者はスリランカやフィリピン、韓国、中国、インドネシア、ミャンマー出身の計36人。研修には、外国籍社員向け研修の実績を持つエイムソウル(東京都台東区)が協力し、異文化適応能力検査を実施。自己理解を深めると同時に、グループでの気づきを共有した。体験型アクティビティでは、日本の伝統的な「木組み」構造物を制限時間内に組み立てながら、役割分担やPDCAサイクル、多様性の活用といったチームの運営力を磨いた。

スリランカ出身で施工管理業務を担当するペレーラ氏は「報連相の徹底など、日々の業務で細かい配慮の必要性を改めて感じた」と答え、アーシャ氏は「日本文化への戸惑いもあったが、研修を通じて自己の成長を実感できた」と振り返り、今後も様々な現場で活躍したいと意欲を見せた。

青木あすなろ建設は、約3年前から高度外国人材(技術・人文知識・国際業務の在留資格保有者)の採用を本格的に進めており、現在は63名が活躍中である。昨年度には、採用後の育成・定着を一貫して担う専門部署「海外技術者就労支援室」を設置しており、今回の研修もその体制の一環として行った。室長の桜池誠志氏は、「業務面でのスキルアップに繋がった。今後は半年に一度のペースでこうした研修を続けたい」と展望を述べた。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。