「日本橋本町M-SQUARE」 三井不動産・鹿島建設
更新日:2025/11/21
三井不動産(東京都中央区)と鹿島建設(東京都港区)が、共同事業として開発を進める「日本橋本町M-SQUARE」が竣工した。

昭和通り沿いの建物エントランスや外構空間には多彩な植栽を配置し、行燈などの照明で日本橋の歴史を感じられる演出を実施。スカイツリーを望む屋上庭園には高中木などを備え、都心の中心でも自然と共存する空間を確保したことで、日本橋エリア全体の活性化を目指す。


健康意欲の向上を目的に、エントランス付近に屋内階段を配置。各階の階段踊り場には、階数と花暦を連動させた壁面アートを施すなど、階段の利用を促進する工夫も手掛けている。

同案件は、環境に配慮しZEB Ready認証とDBJ Green Building認証、CASBEE-Aランクを取得。加えて縦基調の外装採用による開口率の低減や高性能ガラス、高効率LED照明器具、節水型衛生器具を導入し、省エネルギー化を図っている。

竣工の時点で満室になっており、宇宙・ライフサイエンス分野の企業が複数入居する予定。各産業分野での更なるイノベーション創出を後押しする方針である
【概要】
・計画名:日本橋本町M-SQUARE
・所在地:東京都中央区日本橋本町一丁目9番
・敷地面積:1,433.46㎡
・延床面積:14,222.24㎡
・階数・構造・高さ:地上12階地下1階S造約50m
・設計・施工:鹿島建設
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。







