「いちご久喜物流センター」 いちご
更新日:2025/11/7
いちご(東京都千代田区)は、「いちご久喜物流センター」を竣工した。同社にとって冷凍冷蔵施設の開発は今回が初となる。

同案件では、昨今の冷凍食品需要の拡大に加え、既存施設の老朽化やフロンガス規制の強化を背景に、関東圏で物流・建設事業を展開する拓洋(埼玉県八潮市)と連携。冷凍冷蔵倉庫建設に関するノウハウや顧客基盤を活用した。食品卸大手・日本アクセス(東京都品川区)専用の冷凍冷蔵施設として稼働予定であり、設計段階から密接に協力し、チルド庫とフローズン庫を備えた建物を計画。工期内にマテハン設備を導入することで、日本アクセスの早期稼働を支援している。

建物は県道さいたま栗橋線に面し、東北自動車道「久喜IC」まで約4.6kmと交通利便性が高い。圏央道の利用により、東日本各地への広域配送も可能で、物流効率の向上が見込まれている。
いちごは今回の施設に加え、複数の物流センターを開発中であり、今後もサステナブルかつ顧客目線に沿った施設整備に注力していく方針である。
【概要】
・所在地:埼玉県久喜市西大輪215番4
・敷地面積:17,863.58㎡(5,403.73坪)
・延床面積:17,609.76㎡(5,326.95坪)
・構造:鉄骨造地上3階
・施主:いちご地所株式会社
・設計・施工:拓洋
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。







