「CLT耐震壁+鉄骨造のハイブリッド構造ビル」 近藤建設
更新日:2025/11/17
近藤建設(埼⽟県ふじみ野市)は、新建材「CLT」と鉄骨造のハイブリッド構造による5階建てテナントビルを竣工した。同施設は「大宮駅東口の歴史に新しい風を吹かせたい」と願う施主の希望により、これまで大宮にはないCLT構造の木造テナントビル建設を実現した案件となる。

CLTパネルは、製造時に二酸化炭素の排出を抑制し、防耐火性にも優れているため、入居者の安心・安全を確保する特徴がある。製造から加工、接合金物取り付けを工場で済ませられるため、工期短縮を図ることができ、業界全体が抱える人手不足の課題解決にも貢献する。

KONDOグループでは、2023年11月からSDGsの取り組みとして地域の問題解決と木造建築による脱炭素の推進や、高品質な建物による街づくりを推進している。今回の取り組みはその一環となっており、今後もCLTを活かしたテナントビルや商業店舗、住宅の建築に注力する方針を掲げている。

【概要】
・⼯事名称:(仮称)大宮区大門町テナントビル5階建てプロジェクト新築工事
・建築地:埼⽟県さいたま市大宮区大門町2丁目26番地
・構造:鉄骨造+CLT耐震壁
・階数:地上5階建
・建築⾯積:255㎡
・延床⾯積:1.272㎡
・建築主:ポルト企画
・施工:近藤建設
・意匠設計:ライフデザイン・カバヤ
・構造設計:構造計画研究所
・CLTパネル製造・加工:銘建工業
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。







