新社屋 瑞穂建設
更新日:2025/7/17
瑞穂建設(群馬県渋川市)の本社・新社屋が竣工した。


新社屋は広い空間が実現できる「LC-core構法」を採用。CLTパネルの設置枚数を抑え、2階の会議室では柱のない大空間が特徴である。梁や耐力壁はCLTパネルの現し仕上げを採用。木材の質感や香りが室内の温度や湿度の変化を緩やかにし、快適性と機能性を兼ね備えた施設に仕上げている。


群馬県でのCLT建築は今回が初の事例となり、「令和5年度CLT活用建築物等実証事業 設計実証」と「令和6年度CLT活用建築物等実証事業 建築実証」に採択された。敷地の広さを活かし、3m×11mのCLTパネルをはじめ長さ12mの大断面集成材を用いた梁を採用しており、大版のCLTパネルを用いることでパネルの枚数や施工手順を削減するなど効率的に施工した。


【概要】
・工事名称:瑞穂建設株式会社新社屋新築工事
・工事場所:群馬県渋川市渋川4137番地1
・用途:事務所
・構造:木造
・工法:CLTパネル工法(LC-core構法)
・階数:2階建
・敷地面積:6777.71㎡
・建築面積:541.74㎡
・延床面積:800.19㎡
・CLT使用量:162.55㎥(壁:5層5プライ、t=120/床:5層5プライ、t=150)
・樹種:国産スギ、国産ヒノキ
・施工:瑞穂建設株式会社
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。