「技術・研修センター」 日本空調サービス
更新日:2025/4/3
日本空調サービス(名古屋市名東区、依藤敏明社長)は、ビルメンテナンスに関わる研修施設を名古屋市南区に建設し、4月から運用を開始する。

これまで新入社員には、約1週間の研修後、配属先で定期的な技術研修とOJTでの指導を実施していた。この体制を刷新し、今月からは全国の新入社員を新施設に集め、1ヶ月の集中的な研修を行う方針だ。実際の現場環境を再現した研修を充実化し、基本的な技術を習得した上で現場に配属する。その後も定期的に研修を行うことで、教育の質と生産性向上に努めていく。

現場従業員の高齢化と担い手の確保が喫緊の課題となる中、同社は技術者の育成・技術発展を経営の重要課題と位置付けており、大型の研修施設を設立した。空調設備を中心に衛生設備や消防設備など計7項目について集中的に学ぶことで、未経験でも早期に戦力となる人材を育成する。

将来的には、他社に所属する技術者の受け入れも視野に入れており、新施設が人材育成の拠点として注目される日も近そうだ。

・所在地=愛知県名古屋市南区港東通1-2-1
・施設名称=技術・研修センター
・敷地面積=1799㎡
・構造=鉄骨造5階建て
・延床面積=4184㎡
・投資額=約22億円
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。