物流施設「OAK LOGISTICS CENTER 名古屋」 大林組
更新日:2025/7/23
大林組(東京都港区)が名古屋市内で施工を手掛けた、物流施設「OAK LOGISTICS CENTER 名古屋」が5月末に竣工した。

自社開発するOAK LOGISTICS CENTERシリーズとなっており、同物件は2023年末から施工を進めてきた。名古屋市の都心部から約4㎞の距離に位置し、名古屋高速を経由した広範囲のACCESSも可能なため、配送時間や輸送コストも削減できる。周辺には住宅街が近接していることから、雇用環境にも優れた立地という点も特徴である。

屋根上には、DC出力約800kWの太陽光発電設備を設置。施設全体の電力需要の約80%を賄い、年間86tの温室効果ガス排出削減効果が見込まれる。余剰電力は大林グループの需要地に供給し、発電した電力を最大限消費する計画を目論むなど環境負荷低減にも寄与する仕組みを確立している。
大林組は現在、OAK LOGISTICS CENTERシリーズの建設を埼玉県滑川町、さいたま市、川越市、神奈川県厚木市、福岡県福岡市の5カ所で進めている。開発を通じてサプライチェーンの効率化とサステナブルなソリューションの提供に今後も取り組んでいく方針である。
【概要】
・名称:OAK LOGISTICS CENTER 名古屋
・所在地:愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14-16
・敷地面積:8847.24㎡
・延床面積:2万3423㎡
・規模・構造: 4階建て/S造
・駐車場台数:乗用車56台
・設計:矢野一級建築設計事務所、株式会社大林組名古屋支店一級建築事務所設計監理共同体
・施工:株式会社大林組
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。