社員寮「大崎寮」 荻野建設
更新日:2025/6/30
荻野建設(兵庫県丹波市)が丹波市内で建設を進めてきた自社社員寮「大崎寮」が5月20日に完成した。


大崎寮は、木造軸組工法2階建てを導入しており、水平構面にCLTパネルを採用。軒天と共用廊下・階段の天井がCLTの現し仕上げを実施しており、木目を基調にした内装となっている。在来軸組工法がベースのため高度な技術が不要であり、実際に大崎寮に住む技能実習生が施工を手掛け、実践的な技術力の向上を進めている。

CLTは、1990年代からヨーロッパを中心に発展してきた新しい木質構造用の材料。日本でも従来工法に替わる新しい構造体として注目が集まっている。荻野建設が加盟し、木造建築を手掛けるライフデザイン・カバヤ(岡山県岡山市)の運営する「日本CLT研究所」が技術支援を行い、国内でのCLT建築の普及拡大を目指している。

■概要
・工事名称:大崎寮新築工事
・工事場所:兵庫県丹波市氷上町大崎64他
・用途:社員寮
・構造:木造
・工法:在来軸組工法
・階数:2階建
・敷地面積:2,371.21㎡
・建築面積:168.97㎡
・延床面積:322.18㎡
・設計・施工:荻野建設株式会社

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。