「Technical Innovation Center」TSUCHIYA
更新日:2025/11/4
TSUCHIYA(岐阜県大垣市)は、新拠点「Technical Innovation Center(TIC)」のオープニングセレモニーを開催した。

建設現場の生産性向上と安全確保などの課題を、AI活用やロボット化での解決を進めるために新設。1階に実験室、2階に技術提案室、3階に現場支援・モニター室を配置し、各フロアが研究・発信・管理の機能を担う。AIによる遠隔監視や重機の自動施工、構造計算補助ツールの開発などに取り組む。

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建物はコア部分を鉄筋コンクリート(RC)造とし、耐震性と耐火性能を確保。上階は木造の混構造を採用した。軽量で温かみのある空間にしており、床には高い剛性をもつCLTを使用。外観の丸太には岐阜県産杉、CLT床材には中国地方産木材を三重県で加工したものを用いた。RC造と木造を適材適所に組み合わせ、堅牢性と居住性を両立させている。

太陽光発電や地中熱利用、ダブルスキンファサード、可変換気システムなどを導入し、高い環境性能を備える。照明の自動制御や音響システム、衛生器具なども備え、利用者に快適な労働環境を提供する。防災面にも配慮し、浸水の恐れがある1階をRC造とし、受水槽や発電機などライフライン設備を2階以上に設置。自家発電や井戸水利用、備蓄倉庫を備え、災害時には地域のBCP拠点としての機能を果たす。
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【建物概要】
名称:Technical Innovation Center(TIC)
所在地:岐阜県大垣市内原1丁目191番地
構造:混構造(RC造、2‧3階一部木造)
建築面積:510.34㎡
延床面積:1230㎡
用途地域:工業地域
最高高さ:13m
設計・施工:TSUCHIYA
監修:隈研吾建築都市設計事務所
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。







