女性視点で設計する「暮らし」を重視した家づくり~SS建築デザイン室有限会社
更新日:2026/1/10
▼目次
- 1 岩手県花巻市に根差した「SS建築デザイン室」
- 2 地元密着の施工エリアと事業内容
- 3 母の背中を見て育った建築への道
- 4 女性創業者が築いた基盤と継承
- 5 スタッフ全員で作り上げたモデルハウス「アンネの家」
- 6 女性スタッフが活躍する職場環境
- 7 ワークスタイルの変化と拠点の分散
- 8 デジタルツールの導入と定着
- 9 現場と顧客対応の連携
- 10 若手社員の採用と世代間ギャップへの対応
- 11 「やらなきゃいけないから今やる」の精神
- 12 今後の展望:セミオーダー住宅へのシフト
- 13 時代に合わせた「目で見て分かる」家づくり
- 14 地域への想いと活動
- 15 地域資源の活用:スノーシアターと県産材
- 16 ウッドショックを機に見直した地域材の価値
※2024年10月より番組タイトルが変更になりました。(旧タイトル:CraftBank presents「Top Runner~未来に続く道~」)
2024年10月13日(日)15:00~15:55
ゲスト:SS建築デザイン室有限会社 代表取締役・佐々木江美さん
岩手県花巻市のSS建築デザイン室は、住宅業界にはめずらしい女性創業者の会社。女性の視点で、あたたかく住みやすい「人の暮らし」を大切にした家づくりに取り組んでいます。女性の社会進出の難しい時代に母・さよ子さんが創業し、次女の江美さんが継承。「男女問わず誰もが活躍できる職場」を目指す、母娘二代の思いとは…?(岩手県花巻市・えふえむ花巻にて収録)
岩手県花巻市に根差した「SS建築デザイン室」
クラフトバンク中辻(以下、中辻):今日はFMハナマキのスタジオで収録させていただいていますが、佐々木さんはこうしたスタジオでラジオでお話しされるのは初めてですか?
佐々木江美さん(以下、佐々木):初めてです。緊張しています。
中辻:番組がリニューアルしたばかりですので、フレッシュな雰囲気でお届けできればと思います。この番組では、建設業の会社さんにいろいろなことをお伺いしていくのですが、早速、SS建築デザイン室について、どのようなお仕事をされている会社なのか教えていただけますでしょうか。
佐々木:弊社は花巻市を中心に、住宅を主に建築やリフォームをしている会社です。創業が1987年で、現在38年目を迎えています。
クラフトバンク田久保(以下、田久保):この社名の「SS」というのは、どういった意味があるのでしょうか。
佐々木:実は、私の母が創業者になるのですが、母の名前が「佐藤小夜子(さとうさよこ)」と言いまして、その頭文字をとって「SS」なんです。
田久保:なるほど、お母様のお名前だったんですね!何かこう、もっとデザイン的な意味があるのかと想像していましたが、お名前だったとは。
佐々木:そうなんです。単純に名前からとっています。
地元密着の施工エリアと事業内容
中辻:施工エリアは花巻のみなのでしょうか。
佐々木:ご紹介があれば沿岸や県南、県北へも行きますが、主には花巻を中心に行っています。
中辻:やはり地元にこだわりを持っていらっしゃるのですね。業種としては新築とリフォーム、どちらの割合が多いのでしょうか。
佐々木:リフォームもやりますし、外構やお困りごとは全部対応しています。介護保険を使った介護改修なども行います。
田久保:最近はリフォームやリノベーションの需要が増えているのではないかと思いますが、いかがですか。
佐々木:すごく多いですね。あるものを利用したいというお客様が増えています。
中辻:新築よりもリフォームの割合の方が多くなってきているのでしょうか。
佐々木:今は随分多くなりましたね。本当に地域密着で、花巻の市内でお困りごとがあれば行くというスタイルです。新築だけでなく、お客様のご要望に応じて様々勉強しながら進めています。
母の背中を見て育った建築への道
中辻:佐々木さんがこのお仕事に就かれたきっかけについてもお伺いしたいのですが、もともとお母様がやっていらしたということで、将来は継ぐものだと想像されていたのでしょうか。
佐々木:母もものづくりが好きで、SS建築デザイン室というのは、本当に一つの小さな部屋からスタートした事務所でした。そこにはクロスのサンプルや住宅地図などがあって、身近に建築を見ることができたので、面白そうだなとは思っていました。ただ、自分が社長になるとかは全く考えていなくて、とにかく同じ仕事をしてみたいと思っていました。
中辻:学生時代は建築を学ばれていたのですか?
佐々木:そうですね。
中辻:社会人になるタイミングで、お母様の会社であるSS建築デザイン室に入社されたのですか?
佐々木:その前に盛岡市の設計事務所さんで5年間お世話になりました。勉強させてもらって、結婚と出産の時期に会社に入社しました。
女性創業者が築いた基盤と継承
田久保:SS建築デザイン室さんは、元々施工まで最初からやられていたのですか?
佐々木:創業当時は設計だけでしたが、大工さんたちが施工するのを確認したり、現場管理をするような設計事務所でした。ただ、それだけではなかなか仕事として幅が広がらないので、建設業の許可もとって請負をしたということになります。
田久保:それはお母様の代の時にスタートされたのですか?
佐々木:創業の時の1993年の設立の時にはもうやっていましたね。
田久保:そうなんですね。かなり早い段階から施工まで手掛けられていたのですね。ホームページを拝見して、「アンネの家」というモデルハウスが非常に印象的でした。ここだけ見ていると、本当に物語の世界のようで住みたくなります。
佐々木:ありがとうございます。
スタッフ全員で作り上げたモデルハウス「アンネの家」
田久保:このモデルハウスはいつ頃からこのコンセプトで作られているのですか?
佐々木:7年前ですね。弊社の2棟目のモデルハウスだったのですが、こちらの建物はもうクローズして、次のモデルハウスを今建築計画中になっています。
田久保:ちなみに、このモデルハウスは佐々木社長が全部設計デザインされたのですか?
佐々木:いえ、スタッフみんなでプランを出し合って、コンセプトを立てて、みんなでやりました。
中辻:ネーミングがいいですよね。「アンネ」という言葉はなかなか出てこないと思います。
佐々木:そうですね。そういうのを考えるのが得意なスタッフから出てきました。
田久保:中には「アンネカフェ」もあるんですね。
佐々木:はい。モデルハウス内でゆっくりと時間を過ごしていただき、建物を体感していただきたいなと思って、カフェとしても過ごしていただけるようにしました。
田久保:モデルハウスの中にカフェがあって、普通にアンネカフェに行こうと思って来られる方もいらっしゃるんですか?
佐々木:はい、OKなんです。有効活用というか、気軽に来ていただける場所にしています。
女性スタッフが活躍する職場環境
中辻:佐々木さんがこれまで建築建設に携わってこられて、思い出に残ることや印象的なことはありますか?
佐々木:たくさんのお客様と会いますし、たくさんのご家庭があるので、「ここ」という大きいものではないのですが、小さな日々の暮らしを過ごされるお客様と仕事ができることはやりがいとなります。
中辻:ご自身の家も建てられたりしているのですか?
佐々木:母が建てて、元事務所兼自宅みたいに建てた建物を二世帯にリフォームして、二階の方で私たちは住んでいます。
中辻:そこはこだわりポイントなどあったりしますか?
佐々木:家事とかしやすいようにとか、子育てしながら仕事ができるようにとか、当時は考えましたが、もうリフォームしたのも20年も前になってしまったので。あの時子供は1歳半でしたが、もう社会人になって仕事を始めたので、そういえばどうだったかなという感じです。
中辻:またリノベーションやリフォームをしようかな、と考えたりされていますか?
佐々木:考えますね。やはり暮らし方が変わってくるので、そうすると家もそんな風に変えていくことはできるし、きちんとした構造で暖かいお家であれば、そういったことは可能になってくるので。いろいろ考えてます。「こうだったらいいな」「ああだったらいいな」というのは常に考えてますね。
ワークスタイルの変化と拠点の分散
田久保:コロナを機に、事務所とモデルハウス「アンネの家」、そして「カゲツドアーズ」という3つの拠点に分散されたとお聞きしました。今まで一箇所に集まって仕事をされていたのに比べて、疎通が難しくなったりしそうなものですが、そのあたりはIT化などに取り組まれたのでしょうか。
佐々木:そうですね。クラウドを使ったりだとか、今はまだハードディスクだったりしますけど、コロナ禍の時はみんながそのハードにアクセスできるようにシステムを使いました。あとは、ちょうどコロナ禍だったので、勤怠管理の仕組みを構築したりとか。
田久保:それは、誰かが主導して進められたのですか?
佐々木:社労士さんにも相談して、どういったことができるかも相談しました。出勤時間も違う社員もいますし、職人さんたちは早く出ますから。設計の方は家庭もあるので、子供の送迎をしてから来る時間になったりとか、ちょっと差があったりするので、それは設定で自動で出てきて、あとはチェックしてそのまま社労士さんにお願いして給与計算を頼むという形にしました。
デジタルツールの導入と定着
田久保:今はLINEなどから勤怠管理できるような感じなのですか?
佐々木:今はアプリが全員のスマホに入っているので、全員が持っています。スマホ自体も全員に貸与されているのですか?
佐々木:そうですね、全員持っています。
田久保:素晴らしいですね。この人忘れがちだなとか、そういう人いたりしませんか?
佐々木:まあ、あってもちゃんと入れられるようになっているので、忘れたら忘れたなりに大丈夫です。みんな真面目なのでちゃんとやってくれます。私が一番やらないですね。
中辻:社員さんの平均年齢はどれくらいなんですか?
佐々木:平均年齢は私ぐらいですね。50代半ばぐらいが平均年齢です。私世代がめちゃくちゃ多いですね。
田久保:ホームページを拝見すると女性の方が多い印象ですが。
佐々木:現場に行っている水道設備の方は男性3人いますが、あとは建築は男性2人、あとはほぼ全員女性です。
田久保:それは意識して採用されたというよりは、結果的にそうなったのでしょうか。
佐々木:結果的に、母の時から女性が多かったです。
現場と顧客対応の連携
田久保:水道設備の職人さん3人とかは、普段はどういうコミュニケーションを取られているのですか?
佐々木:設備の問い合わせなんかはお客様の問い合わせは建築の方に来るようにしているので、建築の方からお客様対応をして、「どこの誰々さん」というのは場所とかは顧客管理のソフトから調べまして、それを送ってあげるという感じでやっています。
田久保:今はソフトやアプリを入れて、顧客管理から現場の職人さんまでの連携をこれから始めるというところなんですね。
佐々木:そうですね、ちょうど始めるところです。もっと早くやりたいんですけど、どうしたらいいかなっていうのが、それにかける時間割く時間ってなかなかないし、社員もそれを受け入れるまでの時間ってやっぱりないし。タイミング、やっぱり今だよねっていうその意識がみんなが向かないと、やっぱり不便はここだよねっていうところを考えないと、やらされ感になってしまうので。
田久保:必要性を感じたりとかしたタイミングで、タイムリーに仕掛けていくということですね。
佐々木:パソコンとかネットワークとか、私たちはプロじゃないし分からないので、まあ普段パッとこう聞ける人がいたほうがいいので、そういう人をまず作って、そこから導入すると、全部繋がっていけるので。自分たちで全部やるっていうんじゃなくて、やっぱりそれはそれで外注するというか、そういったところも必要かなと思ったりします。
若手社員の採用と世代間ギャップへの対応
田久保:SS建築デザイン室さんでは、採用や募集は積極的にされているのですか?
佐々木:今は積極的ではないですが、新卒採用はやっぱり何回かチャレンジして。
田久保:そうなんですね。じゃあもう本当に新卒からいらっしゃる方も。
佐々木:も、います。20代、30代半ばぐらいですかね。
田久保:インスタグラムがすごく綺麗だったのですごく納得感があります。そのためには会社を変えていかなくては、とか、対応できるようにしておかなくては、という意識がおありなんですね。
佐々木:やっぱり簡単ではないですよね。辞めてしまう方もいらっしゃるので、それの原因は何だったかなっていうこと。必死必死と感じますよね、世の中の動きとか働き方を見ていると、変えなくちゃいけないなっていうことは要望がありますよね。やっぱり自分の仕事とのプライベートとの使い分けとかのやり方とか。そういうことはもう感じます。敏感に感じてやらなきゃなって感じます。
「やらなきゃいけないから今やる」の精神
田久保:あまりこういう話にならないですよね、建設業の男性社長陣とお話ししていると。「やらなきゃいけないから今やるんだ」みたいにこう頼もしいんだけど、そうやって引っ張られていく方の方が多いイメージですね。そういうところがSSさんの良いところですね。
佐々木:そうですね。若い子たちはやっぱりそういうのをパパパッと取り組めるのが速いし、そういうのをやってないとまずはやらなきゃなっていう。諦めないでちゃんとやろうと思います。
田久保:ハードルはありますか?
佐々木:ありますよ。
田久保:そうなんですね。実態としては若手の方々が、もっと楽にしたいとか、そういう要望があるんですか?
佐々木:ありますね。「この紙いらなくないですか?」とか、「これって二度手間ですよね?」みたいな話は結構出ます。
田久保:そういう意見をちゃんと吸い上げて、変えていこうとされているのが素晴らしいです。
今後の展望:セミオーダー住宅へのシフト
中辻:ここからは今後のことについてお伺いしていきたいなと思うんですが、今後取り組もうと思っていることなどはございますか?
佐々木:今モデルハウスの新しい建築を計画しているんですけれども、今までは弊社はずっと注文住宅で、お客様に合わせて建築設計していくことをしていたんですけど、時代とともにデジタルのこと、デジタルの方が多くなってくると、やはり時間もすごく家を建てるまでの時間を短く考える方が多くて。長く今まで何回も何回も打ち合わせしていることが、ちょっと叶わなくなってきているなということとか。あと、思いの違いっていうのが、やっぱり動画とかYouTubeとか見ますけれど、そういったことに慣れている方達だと、図面だけでこう話するわけにはいかなくなってきているということがありまして。
田久保:なるほど。
佐々木:パッと見て分かるもの、はっきりとこういったイメージなんだなってことが分かるものを取り入れなくてはいけないなと思っていて。そんな時に私たちが一からそれを作ったり動画を作ったり、モデルさんを頼んで何か撮影したりっていう時間もなかなか取れませんし。今の仕事をまずお客様の建物を建てたり直したりっていうことが多くなると、どうやったらいいかなってなると、やはりどこか変えていかなくてはいけないとなると、何かそのフランチャイズ的な、こう目で見て変えるものがあるならそれを取り入れてみよう、というところで取り入れました。
時代に合わせた「目で見て分かる」家づくり
佐々木:まず目で見て、顔となるものがあって、そうするとお客様からの会話の中から、だんだんはうちの家づくりを作れるんだけれども、まずはとっかかりのところで顔になるもの、商品ですね。商品は私たちが暮らしとかそういうことをお届けしていると思ってはいるんだけれども、そういったものはすごく抽象的で分かりづらくて。体感して住んでみないと分からないことをどうやってお伝えするんだろうと思って。モデルハウスでもカフェを営業してみたりとか、そこでレンタルスペースをして人の出入りしていただいたりとかもしてたんですけど、まだまだそれだけではSNSとかでは届けきれないところもあるので、そういったものを取り入れようかな、というところです。
佐々木:あと家ってお客様の個人情報があまりにも多すぎるんですよね。写真とかはなんとなくそこが心配で。特にうちみたいに小さな町だと、外観出しちゃうと「あ、あそこのお家だな」って分かってしまいます。だから外観が出せなくなってきたのと、写真とかがアップできないとか、そういったところが心配になって。なのでSNSとか届けるものは誰にどう使われるか分からないので、お客様のものは少なくした方がいいかなと。
田久保:本当は広く公開する形で施工実績とか、こういう例だよっていうのを見せられれば分かりやすいというか、ビジュアル的にも。でもそれがなかなかできない。
佐々木:できなくなってるんじゃないかなっていう心配。何かあったらなって。
田久保:確かにそうですよね。もう今、外の背景だけで住所とか特定できるような時代ですもんね。
佐々木:そうですね。中こうなってるんだなとか。
田久保:じゃあ完全な規格住宅というよりは、セミオーダーみたいな。
佐々木:そうですね、セミオーダーですね。
田久保:じゃあその、それこそ元々注文住宅で培われてきたそのオーダーメイドの部分とか、その品質みたいなところも残しつつ、入り口を分かりやすくみたいな。
佐々木:そうですね。時代に合わせて変化していっています。
地域への想いと活動
中辻:その決断って結構大きな決断だったんじゃないかなと思うんですけど、長い間一からやってこられたと思うので。どういった思いでそこを決断されたんですか?
佐々木:まあ時代ですよね。まずやってみて、またそれが違うなと思ったら変えればいいし。まずやってみるっていうことです。
田久保:「アンネの家」もめちゃくちゃいいです。思い入れはありますか?
佐々木:私たちも本当思い入れあるので、本当に何棟も管理できればいいんですけど、そうもいかないので、手放して次へいきました。
田久保:確かに。いやでも前見て、本当に会社も進化していっているんですね。佐々木さんご自身としては、この先どう生きていきたいというか、何か個人的な目標というか、思い描くものとかはあったりしますか?
佐々木:最近は地域のコミュニティとか、そういったところに顔出すことが多くなっていて、思った人がやるしかないっていうか、誰かがやればいいっていうもんじゃなくて、「あ、そうかな」と思った動ける人が動けばいいのかなと思って動くんですけど。地域で朝市をやったりとか、盆踊りを復活させたりとか。
地域資源の活用:スノーシアターと県産材
佐々木:あとは冬ならではっていうところで、雪をスクリーンにしてスノーシアターをやったりとか。そういったことを地域の人たちと力合わせてやってます。
田久保:スノーシアターって初めて聞きました。夜ですか?
佐々木:夜です。雪をスクリーンに削って、雪山を削って、そこに映写して。椅子を並べて子供たちに来てもらって。まああったかいものを振る舞ったり。
中辻:素敵ですね。
佐々木:まあ私たちも子供の時にお祭りで、夜店で大人の人たちが美味しいものを作ってくれたりとか、あと子供会でキャンプの経験をしたりとか、自分の家ではできなかったことが、地域の人たちの力で楽しい思い出いっぱいあったので。それを作って、何かできてたら、この子たちも次の世代に何かできることしたいなと思うかもしれないなと思ってやってます。
田久保:素晴らしい。いいですね。花巻のご出身ですもんね、佐々木さん。そこで育って、盛岡に行ってまた戻ってこられて。それほどまでにこうなぜ地元に対する思いというか、愛というか、生まれるきっかけとかありましたか?
佐々木:きっかけは、うち母子家庭でして。姉と弟がいて、私真ん中なんですけど、やっぱりこう母はもう仕事でやっぱ会社を立ち上げて働いてましたから、地域の人たちが本当にお世話になったんですよね。友達のお母さんたちとかね。だからその恩送りですね。
田久保:なるほど。いいですね。
ウッドショックを機に見直した地域材の価値
中辻:どんなところでもそういう地域の繋がりみたいなのが減ってきてる現実はありますけど、やはり自分がそういういい思い出があると、次の世代にも同じ経験をしてほしいと思いますよね。あともう一つ、お話しされたいことがあったとか。
佐々木:はい、こないだコロナ禍でウッドショックがあった時に、本当に大事だなって思ったのですが、地域の木を活用するということで。うちではツーバイフォー工法で建築するんですけれども、その材料っていうと、地球の裏側の、まあ海外の木を輸入してくることが多かったのでえすが、それがもう本当に入りづらくなったりとか、活用できなくなった時、やっぱりあの地域のこんなにふんだんにある山の木を活用しないっていうのは、工務店地元の工務店としては良くないなと思いまして。でその前からまあちょっとずつ視察とか、情報を入れてたんですけど、もっと具体的に行動しようという形で、地域の材料を使えるようにするにはどうしたらいいかっていうところで、今から構造材はもうほとんど県産材とか地域材でできるようになっています。少しずつ、その時々によりますけれども。
田久保:プレカットの工場とかと一緒にやってるんですか?
佐々木:そうですね。
田久保:あ、そこの工場やってるところに県産材を仕入れてもらって。
佐々木:そうですね、県産材をとにかくこう一生懸命こう使おうっていう会社さんが、「あ、こんなに近くにあるんだな」ってことを知って、でそこも常にこう研究してどんどん変わってって、あの材料をこう継ぎ合わせて、で構造に使えるように、無駄を出さないように。国産材のやっぱり反ったりとか、曲がったりっていうその癖をできるだけ緩和できるような工法で。それで構造材にできるっていうようなことを一生懸命やってる会社が県内にあるんだなっていうとこで、そこを使って。
田久保:なるほど、そこ提携にあったんですか。
佐々木:そうですね、そこから仕入れれるようになったので。この間は、ガーデンハウスを建てたいっていうある方からのご依頼で、自分の裏山の木を実際にこう下ろしてきて、でそれを活用して、一棟建てました。
田久保:えー!そんなことできるんですか。すごいな。多分今おっしゃった通りだと思って、まあイメージ同じ木ではあると思うんですけど、多分日本の木が故に難しいところとか絶対ありますよね。
佐々木:ありますね。そうですね。結局下ろしてくるまでもお金も結構かかりますしね。それ加工するのもかかりますしね。でもやっぱり、雇用もそこに生まれるといいなっていうところもありますし。
田久保:そうですよね。でも日本って森がいっぱいあるもんね。全てあれなんですか、その下ろすのが大変なんですよね。運搬コスト的なところがめちゃくちゃかかりそうです。ちなみにそれはお客様の強い希望でっていうことですか?
佐々木:そうですね。その話を伺って、私も今やりたかったことでしたっていうことで、一緒にやらせてくださいと言いまして。
田久保:本当にすごい実行力ですね。お話ありがとうございました。
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