ロープワーカーズコミュニティーが合同練習会を開催
更新日:2025/4/25

ロープワーカーズコミュニティー(RWC)は4月28日、4U(東京都清瀬市)の新座営業所で「第1回ロープレスキュー合同練習会」を開催した。同練習会は、ロープアクセス工法の活用時に、安全な救助活動を実施するために必要な技術と知識を身に付けるプロジェクト。当日は、建設企業だけでなく、エンターテイメントや清掃業者など合計20社が参加し、ロープレスキューを学んだ。

冒頭、4Uの上田雅人社長は「RWCの発足から4年を経て、ロープレスキュー合同練習会が開催でき嬉しく思う。世界的には、ロープアクセス工法の施工時、レスキューの知見を体得することはスタンダードとなっている。このような機会を活かし、日本でもロープレスキューに関する認識が拡大できるよう全力を尽くす」と挨拶した。

講義では、装備の装着から器材の点検方法の確認、作業者が高所で熱中症になった場合の助け方などを、基礎レスキューなどを実演も交えて紹介。初心者を対象とした会ではあったが、チームレスキューや管理技術の詳細なやりとりにまで話が及び、参加者からは「実際に体験しなければ理解できない内容が多く、ロープアクセスの奥深さを知ることができた」と声が上がった。


翌日の4月29日には、「第2回ロープレスキュー合同練習会」を開催。前日に参加が叶わなかった15社が参加し、同じプログラムでロープアクセスに関する理解を深めることができた。上田社長は、「まだ国内ではロープアクセス工法の認知度が浸透できていないが、10年前を考えると飛躍的に伸びている実感がある。地道な作業になるが、今後も志が同じ仲間たちと、更なる普及に向けた活動を継続していきたい」と展望を述べた。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。