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秋田県建設業協会が2024年度総会を開く

更新日:2025/4/25

秋田県建設業協会が2024年度総会を開く

秋田県建設業協会(北林一成会長)は5月29日、秋田市内で2024年度定時総会と表彰式を開いた。来賓には、国土交通省東北地方整備局の山本巧局長、厚生労働省秋田労働局の川口秀人局長の代理、秋田県建設部の川辺透部長が招かれた。会員ら約80人が集まり事業計画や収支予算報告などを審議、承認した。

北林会長は、2023年7月に県中央を襲った記録的豪雨で会員企業が被害の防止拡大、応急復旧作業などに当たったことを振り返り、「人々が安全・安心に暮らせる社会基盤づくりの主役を担いながら地域雇用や経済活動を支え、災害発生時には最前線で対応に当たる極めて重要な社会的役割を果たしていくには、公共事業などによる安定的で持続的な事業量の確保が不可欠」と力強く呼び掛けた。続けて、「『2024年問題』に対応するため、働き方改革やICTを活用したDXの推進により生産性を向上させ、建設業で働く人や、建設業を目指す若者が夢と誇りを持って活躍できる希望に満ちた業界にしていこう」と挨拶した。

山本局長は、「先の豪雨ではいち早く災害対応に当たって頂き、改めて地域になくてはならない産業だと認識した。山積する課題を解決するためにも、引き続き意見交換を深めながら秋田県の建設業を発展させていきたい」と話した。

2024年度は、公共事業の予算確保と円滑な施工、災害対応体制の整備、入職者確保に向けた10月の「けんせつ未来フェスタ」への出展、協会活動の積極的な広報などを実施する予定。

当日は、秋田県建設業協会表彰や全国建設業協会表彰などの贈呈式も執り行われ、対象となった企業15社と個人67人の代表者らに会長と副会長が表彰状を手渡した。

同協会は、1933年に設立された秋田県土木建築請負業協会が前身。2012年から一般社団法人秋田県建設業協会に移行した。2022年の構成企業数は263社。