青森県建設業協会が定時総会
更新日:2025/6/5
青森県建設業協会(鹿内雄二会長)は、6月2日、青森市内で2025年度定時総会を開いた。前任者の退任に伴い、新たな理事として脇川勇生氏(脇川建設工業所)が西地方支部長に、評議員として須藤壽氏(ストヨネ)が就任した。当日は会員約130名が参加した他、来賓として国土交通省東北地方整備局の西村拓局長、宮本健也企画部長、青森河川国道事務所の大石珠希所長が招かれた。

鹿内会長は、日頃の活動への協力に感謝を述べた上で、「昨年は、若年層の入職者減少や高齢化の進行に加え、時間外労働の上限規制、賃上げへの対応、資機材価格の高騰など、複合的な課題に直面した」と建設業界を取り巻く厳しい環境について言及。その上で、「こうした困難を乗り越えるには、公共事業関係予算の継続的かつ安定的な確保が不可欠だ」と強調し、業界全体での取り組みの必要性を訴えた。

来賓を代表して西村局長は、近年豪雨や地震などの災害が頻発していることに触れ、「地元建設企業の迅速かつ的確な復旧対応に深く敬意と感謝を申し上げる」と述べた。また「東北未来・働き方・人づくり改革プロジェクト2025」の一環として、週休2日制工事の拡大やICT施工の導入、建設業の魅力発信など、働き方改革と担い手確保に向け、官民が一体となって取り組む姿勢を強調した。

2025年度は、働き方改革に基づく調査や研修、「土木系人材県内定着プロジェクト」に関わるインターンシップなどを実施する方針である。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。