荒木組が社員の体調変化を「見える化」
更新日:2025/6/8
荒木組(岡山市北区)は、ウェアラブルデバイス「Smartfit」を導入し、社員の体調変化の「見える化」を開始した。

この取り組みは、社員の熱中症ゼロを目指し、実効性のある予防を実現するために行う独自施策。Smartfitの活用により、作業員の心拍数や熱ストレスなどを遠隔でもリアルタイムでモニタリングできる環境を整備し、早期の異常検知や自己判断をサポートする。

全国的に熱中症による労働災害が増加する中、荒木組では6月1日から施行した改正労働安全衛生規則に対応し、法令義務化を超えた健康管理施策を展開していく。改正労働安全衛生規則では熱中症対策が義務化された。対策として早期発見するための連絡先・報告ルールの明示と周知、重症化防止を目的にした作業中止や冷却、水分補給などの明文化、関係作業員への周知徹底として手順・ルールの共有と連絡体制の確保が含まれており、これらには罰則が設けられている。
荒木組では、これまでも独自の熱中症対策のルール「熱中症対策11箇条」を制定し、屋外作業場所近くに日陰テントやミストファン、扇風機を設置した他、経口補水液や塩タブレットの常備などを実施してきた実績がある。今後も現場からの声や課題を反映させていくことで、安全・健康・働きやすさの質を高め、地域に根ざす建設会社として、将来の担い手に選ばれる職場づくりを継続する方針である。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。