中央組が発達障害向け専門求人窓口を開設
更新日:2025/11/7
中央組(名古屋市中村区)は、発達障害者を対象にした「発達障がいの方向けの専門的な求人窓口」を開設した。
同サービスは、建設業界での就労を希望する発達障害の当事者とその家族に向け、きめ細やかな採用支援を提供するもの。特に、ADHD(注意欠如・多動症)などの特性を理解し、個々の強みを活かした職場定着を目指す。近年、成人期ADHDの有病率がおおよそ2.5〜4%と推定されており、適切な就労支援の重要性が高まっている。建設業界でも発達障害を持つ人材の雇用は年々増加しており、同社では多様な人材が長期的に活躍できる環境を整えるために、この取り組みを開始した。
中央組では、発達障害の特性を活かせる職務設計や職場環境を整備し、長期的なキャリア形成を支援。具体的には、作業手順の視覚化やタスク管理のデジタル化、メンター制度などを導入し、特性を強みに変える支援体制を調整する方針である。同社は、建設・設備工事の専門企業。今後は、「安全は目配り・気配り・心配りから」という企業理念を基に、誰でも安心して働ける柔軟な勤務体制や段階的なスキル習得プログラムを提供していく。
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。

