道路啓開訓練を実施 富士市建設産業活性化協議会
更新日:2025/9/8
富士市建設産業活性化協議会は9月3日、富士市内で南海トラフ地震と富士山の噴火を想定した道路啓開訓練を実施した。

訓練は、緊急時に官民共同で復旧作業をする際の想定として行うもの。2023年度から開始され、今年で3度目の開催となった。今回は、同協議会の構成員である富士市建設業組合、富士市水道指定工事店組合、静岡県測量設計業協会、富士市などから127人が参加し、様々な状況下でのシミュレーションを実演した。

冒頭、富士市の落合知洋建設部長が、訓練の重要性について触れ、「災害時に連携する各機関が『顔の見える関係性』を築くことが重要。日頃からの訓練を通じて実行力を高めていきたい」と述べた。富士市建設業組合の遠藤典生組合長は、「南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない。万が一の時にも動けるよう備えを万全にしよう」と参加者に呼び掛けた。訓練では、重機で電柱やガレキを撤去して道路を拓き、生存者を救護する手順を確認した。

富士市建設産業活性化協議会は、2023年4月に発足。富士市と建設業者が連携し、地域の安全確保、働き方改革、生産性向上など業界の課題解決に向けた取り組みを展開している。

富士市のHP:https://www.city.fuji.shizuoka.jp/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/fujicity_kensetsu_official/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。