三重工場で水性接着剤塗布設備増設 大建工業
更新日:2025/5/2
大建工業(大阪市北区)は、約1億5000万円を投資し、床材を生産する三重工場のシート化粧床材製造ラインに、環境負荷の低い「水性接着剤」塗布設備を増設した。これにより、三重工場での水性接着剤使用割合を現状の7割から9割に引き上げ、環境負荷を低減させ、床材生産の対応を強化する。

三重工場では、接着力や耐水性などに優れた「ポリウレタン系接着剤」と、環境負荷の低い「水性接着剤」を使用し、専用のラミネートラインを各1本ずつ保有していた。水性接着剤は、製造過程でのエネルギー消費量やCO2排出量が抑えられることから、今後はポリウレタン系接着剤使用の製品を可能な限り水性に切り替えていく方針。
DAIKENグループの床材製造拠点では、水性接着剤を使用する製品が中心であり、今回の設備増強により、グループ内での生産品目の共有化の促進が期待される。また、有事の際のBCP対応力の強化にも繋げていく予定である。
所在地=三重県津市森町1945番地3
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クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。