福一興業がノアテックを完全子会社化
更新日:2025/4/21
福一興業(東京都江東区)は、ノアテック(東京都中央区)の株式取得を実施し、完全子会社化した。

今回の資本提携により、福一興業は所有する汚泥中間処理施設における処理の高度化を実現し、最終処分場許可の取得を目指す。土壌地盤改良などの工事業における連携も視野に、社会インフラ整備に伴う環境負荷の低減を推進していく。
福一興業は「社会インフラの強靭化をサステナブルなソリューションで実現する」をビジョンに、建設発生土のリサイクルプラントや汚泥中間処理などの環境事業及び水道管耐震化事業などを実施してきた。近年、社会インフラ整備に伴う建設副産物の適正処理や再資源化が大きな課題となる中、昨年4月には「水質汚濁防止法施行規則等の一部を改正する省令」が施行され、六価クロムに関する規制が強化。2026年4月にはPFASに関する新たな規制が施行予定であり、有害物質処理技術を有する戦略的パートナーとの連携を模索していた。
ノアテックは、六価クロム・PFASや重金属による汚染土壌・排水を浄化する環境事業と、マイクロバイオーム・バイオスティミュラント関連事業を展開する企業。今後は両社の協業により、マイクロバイオーム分野でヒト向け・ペット向けの双方での製品開発を加速させ、新たな価値提供にも取り組んでいく方針である。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。