橋本組が「大阪・関西万博」ハンガリーパビリオンの工事を受注
更新日:2025/4/25

橋本組(静岡県焼津市)は、Bayer Construct Zrt(ハンガリー)と綜企画設計(東京都中央区)と共同で、2025年に開催する日本国際博覧会(大阪・関西万博)のハンガリーパビリオンの建設工事を受注した。

パビリオンでは、ハンガリーの草原の植物に囲まれた空間から森を象徴する建物の中に入れ、民謡をイメージしたデザインの展示エリアや、干し草の山のようなドームを巡りながら伝統文化を学べる空間を用意。プロジェクション技術を整備したステージでは、没入型イベントを実施する他、ギフトショップ、ハンガリー料理を食べられるバー・レストランなども設置する。

工事では、三次元CADで設備図面を視覚的に提示し、ハンガリーと多くの情報を効率的に共有。双方の意思疎通がスムーズに取れたこともあり、限られた時間でも施工を遅延なく進めることができた。地下階の鉄筋コンクリート壁では、全体の約8割でプレキャストコンクリート(PC)を採用。在来工法と比べ、約2週間の工程短縮を実現した。現場では、効率的な業務体制の構築と人員不足への対応のために、建設DXサービス「eYACHO」、「sitebox」、「buildee」などを活用。最先端のツールを駆使することで、建設現場の生産性向上を実現した。


この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。