広島県土木施工管理技士会が定時総会
更新日:2025/4/25

広島県土木施工管理技士会は7月18日、2024年度・定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、会長の加藤修司氏(加藤組)氏と、副会長の津川恵介氏(大成建設・中国支店)、斉藤哲也氏(斉藤組)、岡本弘之氏(岡本組)を再任した。

冒頭の挨拶で加藤修司会長は、「会員の年齢構成を見ると、20代・30代の割合が約12%と若手が極端に少ない状況となっている。今後、建設業を持続的に発展させていくには、週休2日制などの就労環境の整備を図り、入職者を優秀な技術者に育てていくことが我々の責務だ。これらの実現には、ICT施工の導入やDXの推進を積極的に取り組む必要がある。今年度も当会としては、数々の講習会を実施していく方針だ。多くの会員が参加することで技術力の向上に努め、若手育成にも注力するので協力してほしい」と呼び掛けた。

総会では、2023年度の事業報告と収支決算、24年度の事業計画と収支予算が全会一致で承認。24年度の事業計画には、土木施工管理技士としての資質や技術力向上などを目的にした研修会・講習会の開催や、建設業関係の各種団体に対しての要望活動などを盛り込んだ。また、全国土木施工管理技士会連合会と広島県土木施工管理技士会の会長表彰を実施し、永年功労者や優秀施工者などの功績を称えた。

講演では、国土交通省・中国地方整備局の技術調整管理官・前田文雄氏が「中国地方整備局の最近の話題」をテーマに、働き方改革による魅力向上や、i-Constructionとインフラ分野のDXに関する近況などを発表。建設業に求められているDX事例を基に、地方ゼネコンのBIM戦略や社員のスキルアップ教育などを紹介した。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。