クラフトバンク総研

自転車競技場と選手宿舎兼ホテル棟の竣工式を開催

更新日:2025/12/6

広島市とチャリ・ロト(東京都渋谷区)が実施する広島競輪場再整備事業において、11月28日に自転車競技場(バンク)と選手宿舎兼ホテル棟「せとうちサイクルステイズ広島宇品」の竣工式典を開催した。当日は、広島市松井一實市長や包括委託事業者であるチャリ・ロトの石原洋輔社長ら約100人が集まり、完成を祝福した。

松井市長は、「競輪ファンだけでなく、若者や家族連れがスポーツやレジャーを楽しめる施設として、賑わいと新しいスポーツ文化を創出する拠点になると確信している。広島全体の活力を引き出すことに期待したい」と呼び掛けた。

新バンクは周長400㍍で、大型LEDビジョンを設置し臨場感を演出している。照明設備も新設しナイターを開催することが可能になった。スタンド棟2階からバンク外周を1周できる空中回廊により、様々な角度からレースを楽しめるのも特徴である。新バンクを施工したNIPPO(東京都中央区)の現場監督だった渡邉裕和氏は、「社内の知見を活かし無事に完工できたことに安堵している。広島のランドマークとして多くの人に訪れてほしい」と実感を込めた。

隣接するホテルは、奥村組(大阪市阿倍野区)が施工。4階建てで延床面積7314㎡。123室を配置し、南側の客室からはバンクが望める。ホテルの全室に自転車を持ち込めるなど、自転車好きにはたまらない仕様になっている。大会期間中は選手の宿舎として利用し、それ以外は一般客も宿泊が可能となる。開業は2026年を予定している。

当日は、日本競輪選手会広島支部の選手らによる走行デモンストレーションも行われた。

竣工した施設は、「アーバンサイクルパークス広島」内に整備されており、今後は公園エリアやBMXなどのアーバンスポーツを楽しめる施設として順次、整備していく。2026年4月のグランドオープンを予定しており、これからのスポーツ振興や地域活性化に期待が高まる。

NIPPOのHP:https://www.nippo-c.co.jp/