北海道建青会が第39回の全道会員大会開く
更新日:2025/5/2
北海道の若手経営者らで組織する北海道建青会は、第39回全道会員大会を旭川市内で開き、「きょうそう」をテーマに建設業の未来について議論した。会員に加え、衆参議院議員や国土交通省、北海道の関係者ら約250人が集結した。

式典では新谷逸生会長が、「様々な意味を持つ『きょうそう』に共通するのは、誰かと共に未来に向かうことであり、山積する課題解決はもちろん、より良い地域の未来を創造する上でも必要不可欠になる」とした上で、「地域の活力が建設業か活躍できる源泉。この会を通じて未来を一緒に模索しよう」と挨拶した。

来賓には、国土交通省北海道開発局事業振興部の竹内正信部長、北海道建設部の白石俊哉部長、北海道建設業協会の栗田悟副会長、開催地の旭川建設業協会の荒井保明会長らが招かれ、祝辞を述べた。

大会記念事業の第一部では、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の岸博幸教授が、「地方再生の鍵~地域との共創を考える~」と題して講演。続く、第二部のパネルディスカッションでは、道内にある11地区からそれぞれ代表者が登壇して意見を出し合った。

「建設業は総合的に見て、他業種と比べ優れているか」「建設業の担い手不足は外的要因か、内的要因か」「人事評価に必要なのは『年功序列』『実力主義』か」といったテーマでは、地道に業界の魅力を発信し続けることで採用につながった事例が紹介され、現場業務だけでなく事務作業でもデジタル革命に着手する必要性なども訴えられた。この他、「恋愛市場で、他業種よりも人気になれるか」も議論し会場が盛り上げるシーンもあった。
北海道建青会は1986年に発足。各地区二世会の情報交換や交流を深めながら業界と地域の振興を目的に活発に活動している。2025年度の第40回全道会員大会は小樽建設協会建世会の主管で開かれる予定だ。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。