APLASシート工法がNETIS登録 アウロステクノロジーズ
更新日:2025/4/29

アウロステクノロジーズ(石川県白山市)の「APLASシート工法」が、NETISに登録された。登録番号はKK-240024-A。同工法は、老朽化した橋梁やトンネル、建築物等の補強工事の工期短縮とコスト削減を実現する技術。今回のNETIS登録により、実際に公共工事で利用した施工者は、工事成績評定での加点対象となる。

APLASシート工法は、高接着性の炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)を活用しており、シートの厚さは0.3 mm程度。ロール状の保管や重ね継手施工の他、現場で補強対象に合わせた熱による曲げ加工もでき、構造物の形状に合わせた施工が可能となっている。シートは樹脂含浸のため容易に貼り付けることができ、従来の工法で実施していた施工工程は不要となる。

アウロステクノロジーズは、三谷産業(石川県金沢市)のグループ会社。今後もプラズマ処理に関する豊富な技術力・研究開発のノウハウを活かし、老朽化インフラの補強や、建造物への耐震補強の性能向上を目指していく。現在、「APLASシート」の量産体制を整備しており、2024年秋よりサンプルの提供を開始する予定。販売開始は、2025年春に実施する方針である。

NETIS掲載先リンク=https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KK-240024%20
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。