安全見える化大会を開催 ACCESS
更新日:2025/4/29
全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)は10月23日、都内で「安全見える化大会」を開いた。300人以上が参加し、墜落・転落死亡災害ゼロを誓った。当日は、組合員企業による効果的な安全機材や、足場の危険性を肌で感じる最新VR体験、等身大の人形を使った墜落実験など、安全を「見える化」した屋外展示も実施した。
冒頭の挨拶で、近藤昌三理事長は、「残念ながら墜落・転落事故は、昨年度とさほど変わらぬ状況で発生している現実がある。今日のような企画を機に、労災ゼロを目指した取り組みを実現していこう」と呼び掛けた。

大会決議では、青年部に所属する3人の組合員が、「建設業における労災撲滅」を合言葉に、建設職人の安全確保や労災防止、賃金の引き上げなどの地位向上・処遇改善を盛り込んだ決議文を発表し、会場からは盛大な拍手が上がった。

小岸昭義副理事長・青年部会長は、「仮設安全監理者を対象としたリスキリングで、安全点検を行えるプロフェッショナルを育たい。この度、組合では点検アプリも開発した。組合員への還元により、会員数も増やす努力をしていきたい」と話した。
大会では、石破茂内閣総理大臣からのメッセージの代読や、斉藤鉄夫国土交通大臣などが挨拶に立ち、組合の更なる活躍を表明した。
また安全活動功労者表彰として、戸田康氏(日建片桐リース)と箭内勉氏(シンザワ工業)、後川潤也(アルインコ)、梅崎亘生氏(ダイサン)の受を発表した。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。