能登半島地震エリアの解析データを提供 スカイマティクス
更新日:2025/4/28

スカイマティクス(東京都千代田区)は、令和6年能登半島地震エリア(石川県珠洲地区・輪島東地区)における、土砂災害発生候補地の解析データ提供を実施している。スカイマティクスのリモートセンシング技術を生かし、災害発生後に撮影された航空写真・衛星写真から被災状況を把握する解析を開始。国土地理院が1月2日に撮影した珠洲地区、輪島中地区、穴水地区の航空写真を基に、道路周辺で発生し通行に影響を及ぼす可能性のある土砂災害発生候補地を自動抽出。その結果を同社が運営するクラウド型ドローン測量・情報共有ツール「KUMIKI」にて、ユーザーが閲覧できる状態にしている。

解析では、道路より左右50mのエリアで発生した懸念が高い土砂崩れ候補地を重点的に調査し、物資運搬や安全な移動、二次災害対策、復旧・復興計画などの立案に役立てるため、特に道路周辺の土砂災害のスクリーニング情報としての活用を想定している。抽出結果は、レイヤ管理機能により、1月2日撮影画像から抽出した結果と時系列で閲覧できる。

今後もスカイマティクスは、航空機・衛星・ドローン・スマートフォンなど、様々なデバイスで観測されたデータを解析し、被災状況の全容や詳細把握に役立つ解析情報の提供を継続する方針だ。
KUMIKIの閲覧ビューワー= https://storage-dev.kumiki.smxweb.jp/demo/bede34cf-aac8-4f19-b773-482f256e2936/index.html
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。