セントラルウインドアカデミーの教育施設が完成
更新日:2025/4/11
(一社)セントラルウインドアカデミー(川合淳理事長)の計画した、「GWO・ロープアクセストレーニング施設」が2024年6月に完成した。GWO(Global Wind Organisation)とは、欧米の主要な風力発電機器メーカーや発電事業者が結成した非営利組織。風車での仕事に携わる作業員が安全に働けるよう、安全訓練の国際標準を策定している。

同施設は、風力発電設備・機械メンテナンスの他、産業用ロープアクセスの資格なども取得できる教育センター。世界中で風力発電の普及に取り組む中、国内では設備を保守できる人材の育成機関が不足する現実を憂慮し、設立を決断した。

施設内には、高所・ロープアクセスなどの訓練エリアの他、風車のメンテナンス環境を体験できるモニュメント、座学を行う教室、休憩できるフリースペースなどを完備。GWOトレーニングでは、座学と実技を通じて、基礎から必要な避難・救助などを学べる基礎安全訓練コースと、認定資格を更新するリフレッシャーコースが用意されており、充実した環境下で徹底したトレーニングを受けることができる(最大12名まで)。

川合理事長は、「『東海・北陸・近畿地方にも風力発電専門トレーニング施設が必要』との一心で建設を決意した。風力発電設備保守のノウハウを体系的に習得し、再生可能エネルギー事業分野に新規参入する企業・人材を輩出できるようにバックアップしていきたいと述べている。


2025年1月23日には野呂幸利三重県副知事をはじめ、当該地区の風力事業関係者等を招いて開校式を開催した。今後も受講生にとってより現場に即したトレーニングができるような施設づくりを常に心掛けていくと、川合理事長は意気込みを語っている。

住所:三重県四日市市桜町3684-11 鈴鹿山麓リサーチパーク内
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。