石勝エクステリア 旧ユニフォームをアップサイクル
更新日:2025/5/2
総合造園企業の石勝エクステリア(東京都世田谷区)は、今まで使用してきたユニフォームを植物が育つ培地に加工し、社内の緑化活動に活用する。培地は、スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)が展開するポリエステル繊維リサイクル培地「TUTTI(トゥッティ)」。同社のユニフォームを粉砕して混ぜ込むオリジナル培地を制作し、新しい培地としてのアップサイクルに取り組んでいく。


石勝エクステリアは、これまで人と自然が調和した環境創出のため50年以上に渡り、環境緑化を推進してきた。ポリエステル繊維を主体に、人工ゼオライトなどを特殊混合しているTUTTIは、軽量で保⽔性・通気性に優れ、⼿が汚れにくく、室内でも取り扱いやすい特⻑がある。ユニフォームのリサイクルを検討するに当たり、環境事業が活かせる資源再利用の取り組みとして、古繊維を活用して植物を育てる同リサイクルに着目。スタイレム瀧定大阪と協働し、TUTTI原材料の約14%にユニフォーム素材を混ぜることにした。

今後は、室内緑化や果樹などを植えたプランターに活用していく方針で、旧ユニフォームのアップサイクルを通じて、社員の資源再利用に対する意識醸成、職務環境向上などに繋げていく方針である。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。