ジャクエツが「第18回キッズデザイン賞」を受賞
更新日:2025/5/2
ジャクエツ(福井県敦賀市)が設計を手掛けた施設が、「第18回キッズデザイン賞」を受賞した。キッズデザイン賞は、子供の育成・教育などに配慮した製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、社会に発信することを目的にした顕彰制度。学が丘福祉会(神戸市垂水区)の発表した「保育園を核とした地域コミュニティ活動」が、「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で選ばれた。

受賞作では、地域課題となっていた高齢化による孤立問題や子育て支援、子育て世代との交流と向き合い、施設内に誰でも参加できるマルシェや、事前予約性の料理・体操教室、子育て支援イベントが開催できる空間を用意した。地元住民からは、地域内や園児との交流を待ち望んでいた様子を垣間見ることができ、一緒に手遊びや合唱する時間が増えるにつれて、新たな感情が共有できる場となったと確認された。子育て支援イベントでは、親子の交流だけでなく、保育のプロに我が子を預け、安心できる環境で料理教室に参加する企画も好評を得ていた。

ジャクエツは、幼児施設向けの教材や遊具の製造販売から、園舎の設計施工などを行う企業。近年では、美術館や他の公共施設、商業施設のデザインも担当することで、子供たちの成長を支える未来価値を創造している。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。