鹿島 本社などで大地震を想定した休日BCP訓練
更新日:2025/5/2
鹿島(東京都港区)は、最大級の地震を想定したBCP訓練を全社で実施した。今年は、休日の朝7時に都心東部(東京都江東区)を震源地とする、最大震度7の地震が発生したと見立て訓練を開始。鹿島グループの全従業員である約2万6000人を対象に、複数の連絡手段の有無や家族安否などをシステムに登録した他、港区の本社や調布市の技術研究所、社員寮など合計9ヶ所に災害復旧拠点を設置。相互の支援体制などをチェックし、リモートの災害対策本部会議や社員向け災害対策情報の発信、協力会社との連携なども行い、災害時の行動を再確認した。


天野裕正社長は「新たに導入した通信手段で、定期的に訓練を続けることが重要。備蓄食も多めに確保してほしい」と社員らに呼び掛けた。


同社は毎年、首都直下型地震の想定震源地を東西南北に設定した上で、様々な事態を想定し実践的な訓練を行っている。災害復旧に従事できる体制を維持し、インフラを支える建設会社としての使命を果たすと共に、レジリエンス向上に貢献する方針だ。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。