「専門工事業合同体験フェア」を開催 建設産業専門団体中部地区連合会
更新日:2025/5/28
建設産業専門団体中部地区連合会(清水敬央会長)は、5月22日・23日に国土交通省・中部地方整備局などと合同で、東海3県で建設を学ぶ高校と専門学校の生徒らを対象に「第11回専門工事業合同体験フェア」を開いた。会場となったポリテクセンター中部(愛知県小牧市)には、2日間で延べ300人の生徒らが参加し、専門工事のブースを回りながら普段は見聞きし触れる機会の少ない専門工事業の世界を体験した。

22日、高校生らが会場に到着する前に開かれた開会式で清水会長は「建設業は物を作り、未来を創る仕事だと考えている。実際に体験してもらうことで生徒らの将来の選択肢になれば嬉しい」と気合を込め挨拶した。国土交通省中部地方整備局の佐藤寿延局長は、「型枠ではこのフェアを通じ入職者が増えるなど効果が出ている。我々も引き続き支援していく」と呼び掛けた。

参加団体と体験内容は次の通り。
▽日本型枠工事業協会東海支部―型枠組み立て
▽東海4県鉄筋組合連絡会―鉄筋組み立て
▽東海建設躯体工業会―鉄骨建方
▽全国建設室内工事業協会中部支部―軽量鉄骨・ボード貼り
▽中部建設インテリア事業協同組合―床・クロス貼り
▽全国タイル業協会中部支部―タイル張り
▽日本左官業組合連合会東海ブロック会―塗り壁
▽ダイヤモンド工事業協同組合中部支部―切断機操作、コンクリート穴あけ
▽中日本圧接業協同組合―鉄筋ガス圧接
▽日本機械土工協会中部支部―重機シミュレーション
▽プレストレストコンクリート工事業協会中部支部―PC版強度
▽全国クレーン建設業協会愛知支部―クレーン操作
▽日本金属工事業協同組合中日本ブロック―外装ルーバー組付


参加者らは、「鉄筋結束機が便利で驚いた」などと目を輝かせながら感想を語った。同フェアは2016年に型枠と内装の2業種で初開催し、今回で11回目となる。9月には塗装も加え開催する計画でいる。国土交通省に8つある整備局において大々的に同様のフェアを執り行っているのは中部地方整備局のみ。今後、他地域での開催が期待される。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。