久米設計が第51回東京建築賞を受賞
更新日:2025/7/28
久米設計(東京都江東区)の設計した「春日部市新本庁舎」が、「第51回東京建築賞 一般部門二類 奨励賞」を受賞した。


東京建築賞は、都内の建築士事務所が手がけた建築作品を公募し、優れた作品の表彰する制度。人と街が繋がる、開かれた市役所に変化した点。また、新しい市役所像づくりという目標に向け、地域一体となり実現した点などが評価された。

設計のコンセプトは、「『市民のいばしょ』が顔になる庁舎」。メインストリートに面する箇所に2棟の小さな建物を配置することで、ヒューマンスケールのある居心地の良い集いのスペースを形成した。広場から繋がる大階段とテラスにより、2階の市民窓口空間と動線的に接続。記憶に残る市役所の新たな空間を実現した。市役所開庁後は、定期的に市やカフェ主催のイベントが開催されており、毎回多くの市民で賑わっている。

【建築概要】
名称:春日部市新本庁舎
所在地:埼玉県春日部市中央7-2-1
建築主:埼玉県春日部市
設計者:久米設計
施工者:大林組・東武建設・正和工業特定建設工事共同企業体
延床面積:24261.15㎡
階数:地上6階地下1階
構造:RC/S
竣工:2023年9月
受賞:東京建築賞/SDA賞/グッドデザイン賞
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。