桑原組が「塩クッキー缶」を共同開発
更新日:2025/9/8
桑原組(滋賀県高島市)は、cafe marbleのパティシエ・畑中智香氏と共同で「塩クッキー缶」を開発した。今回の建設現場における熱中症対策の一環として始まったもの。商品は、塩分を含んだ5種類のオリジナルクッキーを詰め合わせており、作業員の塩分・水分補給を楽しく継続することを目的にしている。

これまで桑原組では、塩分を含んだタブレットや飲料による補給が主流だったが、「食べやすく、仲間同士でコミュニケーションが取りやすい形」が有効と考え、現場で楽しく選べるクッキーという発想を取り入れた。今後は同商品を飲料水と共に現場へ配布し、酷暑下で働く従業員の安全確保と健康維持を推進する方針である。塩クッキー缶では、塩抹茶サブレとグラナパダーノペッパーショートブレッド、塩ココアアーモンドディアマン、スポドリスノーボール、塩トマトクラッカーという5種類の味を用意。いずれも塩を用いた塩クッキーだが、異なる食感や香りを持たせ、酷暑下でも食べやすく仕上げている。

取締役副社長の桑原勇人氏は、「熱中症を含めた建設現場の労働安全は、建設会社にとって重要な課題の1つ。今回は、ただの塩分補給だけではなく、休憩時間のコミュニケーションを有意義にしたいとの思いから実現に至った。従業員が笑顔で健康に働ける環境を整えることが桑原組の使命。今後も様々な方とコラボレーションすることで、地元を盛り上げる取り組みを続けたい」と思いを述べた。

桑原組では、自社現場における塩クッキーの配布を通じた効果検証の実施後、販売展開も視野に入れていく方針である。

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クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。