丸亀工務がグッドデザイン賞
更新日:2025/11/7
丸亀工務(岐阜県可児市)の新社屋(オフィス兼ショールーム)が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞した。同賞は、グッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動。暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施している。

新社屋は、構想から研究開発に2年、総建築費1億円をかけ、今年2月に完成した。暮らしの質の向上を図ると同時に、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かせるよう、毎年実施している。地元の特産品である「東濃ヒノキ」を使った「液体ガラスの含浸加工」という特殊な工法を活用しており、「反り屋根」の斬新な設計デザインも目を惹いた。

審査員は「地元特産を活かし、新しい価値を示せている。液体ガラスを木材の芯まで含浸させる加工により、腐食や日焼けに強い高耐久材を実現し、反り屋根や全面桧貼りの外壁といった意匠が可能となった。地域産業の復興とともに、木造建築の新たな可能性を切り拓く意欲的な試みである」とコメントを寄せた。
今回の受賞を機に、同社はこの地域産業の復興に向けた取り組みを、県内に周知することで、大きなムーブメントに繋げていく意向である。
・総合責任者:株式会社丸亀工務:代表/古藤義之
・プロデューサー:株式会社三和木:代表/安江輝人
・ディレクター:株式会社七松:代表/門口雅彦
・デザイナー:エクリアーキテクツ:林伸嘉
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。

