メタ不動産が「HATCH八丁堀バリューアップ」改修事業に着手
更新日:2025/9/20
メタ不動産(広島市西区)は、「HATCH八丁堀バリューアップ改修事業」に着手した。

同社は、老朽化したビルに対して診断から改修、予防までを一貫して行う「ビルのお医者さん」事業を展開。今回は、広島市都心部に所在する老朽化した建物を交流・ビジネス拠点へ全面リニューアルする。

対象の物件は、増岡組(東京都千代田区)が保有するRC造4階建て、築46年の店舗ビル。市中心部の八丁堀エリアに位置しているが、旧耐震基準であることと内外装の劣化が進み、現在は空室となっている。工事では耐震補強を行う他、高効率空調やLED 照明の導入により環境負荷を削減する方針。非常用電源の整備と屋上に一時避難スペースを設け、防災拠点化する。上階の3・4 階は分割改修することで、スタートアップ企業の入居を促進し、地域経済の活性化を図る。2026年2月に完成する予定である。

同プロジェクトは、西日本で初めて国土交通省の「中小ビルのバリューアップ改修投資促進モデル調査事業」に採択された事例となる。広島市中心部の老朽化ビルの解体・建て替えとなる「低環境負荷の再生モデル」としての波及と、企業誘致や雇用創出による経済的効果が期待されている。

【概要】
所在地:広島県広島市中区八丁堀6-9
改修期間:2025 年7 月~2026 年2月予定
延床面積:549.283㎡
構造:RC造4 階建て(旧耐震 → 新耐震基準へ補強)
用途:店舗、事務所
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。