東北建設業青年会が通常総会
更新日:2025/8/2
東北建設業青年会は7月28日、福島県郡山市で2025年度の通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、新会長に渡部智子氏(福島)が就任した。顧問・副会長には安達裕真氏(山形)と木下伸一氏(岩手)、副会長には脇川勇生氏(青森)と柴田充氏(宮城)、小野人平氏(秋田)が就いた。

就任に当たって渡部会長は、関係者らに謝意を示した上で「地域の安全・安心の守り手として責任と役割はますます重要になっており、担い手の確保・育成が喫緊の課題だ」と強調。続けて「賃金増などを図りながら、週休2日制や建設DXの導入し、『東北は一つ』を合言葉に新4Kを目指して活動する。建設業を皆さんと共に盛り上げたい」と抱負を語った。
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総会では、2024年度の事業報告と収支決算、2025年度の事業計画案と予算案を承認した。25年度も「前進!飛翔!新東北!」を合言葉に働き方改革と建設DXの推進、東北工業大学学生との意見交換会や子供110番パトロールの展開、東北建設業青年会設立30周年記念事業の準備委員会立ち上げや関係団体との連携を推進する。

総会後には「黒部ダム建設に学ぶリーダーのあり方」と題して熊谷組・元社長の大田弘氏が講演し「今の建設業には働き方改革ではなく、働き『がい』改革が求められている」と呼び掛けた。懇親会も開かれ今後も様々な施策を展開し、建設業全体を盛り立てること確認し合った。

当日は、参院議員の見坂茂範氏や国土交通省東北地方整備局の安岡義敏副局長ら来賓に加え、会員など総勢約100人が参加した。

同会は、東北6県の若手経営者を中心に構成しており、地域社会への貢献や業界の広報、親睦や課題共有を目的に活動している。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。