奥村組が奈良県吉野町との契約を締結
更新日:2025/11/28
奥村組(大阪市阿倍野区)は、奈良県吉野町と「旧吉野小学校学校跡地利活用事業」に関わる事業用定期借地権契約と建物使用貸借契約締結の調印式を締結した。

今回の契約は、2022年3月に閉校した旧吉野小学校の跡地を活用し、地域のにぎわい創出を図るための計画。奥村組は、2024年10月に吉野町と事業実施に向けた基本協定を結び、これまで建物の健全性調査や町民との対話を進めてきた。契約締結を受け、今後は建物改修工事に着手し、2027年4月の施設開所を目指す。計画では、特別教室棟にカフェテリアやライブラリー、物販施設を整備し、新設する温浴棟(大浴場)と合わせて地域交流の活性化を進める方針。災害時には防災拠点としての役割も担う方針である。
普通教室棟は宿泊施設として再整備し、特別教室棟には貸講義室を設置する予定。吉野の歴史や産業、旧校舎の歩みを紹介する「吉野ギャラリー」を設けることで、地域の魅力発信を強化する。
契約期間は25年11月20日から47年11月までの約22年間。敷地全体の事業用定期借地権契約と既存校舎(屋内運動場を含む)の建物使用貸借契約が含まれている。
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。

