オリエンタル白石が「DiFi工法」を試験施工
更新日:2025/12/26
オリエンタル白石(東京都江東区)は、PCT桁橋の間詰め部を補強する新技術「DiFi工法」の試験施工を、静岡県伊東市の国道135号渚橋で実施した。同技術を実際の橋梁へ適用する全国で初めての事例となる。

開発の背景には、国内インフラの急速な老朽化がある。2030年には建設後50年を経過する道路橋が全体の半数を超える見通しで、効率的な維持管理技術が求められている。これに対し、同社が日鉄ケミカル&マテリアルと共同開発したDiFi工法は、間詰め部と床版を横断する溝を形成し、エポキシ樹脂と共に厚さ1.2mmのFRPプレートを鉛直方向に差し込む画期的な手法だ。

従来の鋼板接着工法やFRPシート工法などは、施工の難易度や施工後の維持管理に課題があった。一方、同工法は重機を必要とせず、大規模な道路規制や足場なしでスピーディーな施工を可能にする。非腐食材料の使用により沿岸部でも高い耐久性を発揮するほか、施工後も既設部材を目視観察できる点も特長である。


今回の試験では、12月5日から17日にかけてDiFi工法の一連の施工を実施し、モニタリングを通じて構造性能の経時評価を行う。同社は実証で得られた知見を活かし、間詰め部の脱落対策を主眼に実用拡大を目指す方針である。

この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。

