ロープワーカーズコミュニティーが新年交流会を開催
更新日:2025/4/25

ロープワーカーズコミュニティー(RWC)は2月9日、東京都内で新年大交流会を開催した。当日は、全国から約80名のロープワーカーが参加し、業界内の最先端の情報共有を実施するなど懇親を深めた。

冒頭、4Uの上田雅人社長は、寒波が襲来する中の参加と日頃の協力に感謝の意を示すと同時に、RWCが設立から間もなく5年を迎えることに触れ、「国内にはロープ関連の協会が多く存在するが、閉鎖的な組織が多い印象を受ける。このような現状を踏まえ、よりオープンな交流の場が必要とRWCを立ち上げた」と経緯を語った。その上で「お互いの違いを尊重し、否定ではなく学び合う姿勢が重要。安全性と品質を高め、若い世代が憧れる魅力ある業界を目指す」と強調し、「本年も安全を第一に業界を盛り上げていこう」と全体に呼び掛けた。

またロープワーカーとして、ノルウェーなどで活躍する三水翔太氏が「ロープアクセス業界の国際的展望」をテーマに講演。海外と日本の業界の違いを具体的に示した内容に、参加者は熱心に耳を傾けた。講演後の質疑応答も活発に行われ、会場は賑わいを見せた。

日本ロープ高所作業協会の代表理事・伊藤徳光氏(日本空糸)は、「これほど日本を代表するロープワーカーが、一堂に会する機会は極めて貴重だ。世界と比較すると日本のロープ業界は発展途上にあるものの、ここに集まった同じ志を持った仲間とならば、世界に誇れる業界を築けると確信している」と宣言。視点を変えれば業界の価値も変わる。ロープアクセスを愛する私たちで、業界をより良い世界に変えていこう」と誓い合った。


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この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。