ウラタがラジコン活用の新入社員研修を開催
更新日:2025/4/20
ウラタ(千葉県市川市)は、4月9日~11日に新入社員研修「ラジコン組み立てワークショップ」を開催した。ラジコンカーを用いた新人研修の実施は、今年が初めてのこと。8人の新入社員が2人・1組、4つのグループに分かれ、均等に配布された部品や取り扱い説明書、道具を基に、試行錯誤を経ての完成を目指した。

発案者は浦田一哉社長。幼少期からの趣味による要素が大きかったが、「部品の整理整頓、図面の読解力、不明点を仲間に相談できるかなど、ラジコン制作でビジネスに必要なPDCA(計画・実行・評価・改善)スキルの全てを養えると考え導入を決めた。仕事を進める中では、計画通りには進まず、想定外に見舞われて立ち戻るケースも多い。今年の研修が、これから働く上での重要な気付きとなれば嬉しい」と意向を述べた。


研修では、1~2日目、3日目の午前中までを概要説明と作業に充て、3日目の午後からはグループ会社の株式会社UBSが運営する「BRIOBECCA FIELD妙典」(千葉県市川市)に移動。各チームが作ったオリジナリティー溢れるラジコンカーを試走させ、会場でレースや成果の共有などを行った。終了後、参加者からは「生まれて初めてラジコンを作ったが、事前に部品を分けるなど準備・工夫をしなければ、決められた時間内に終わらないと思い知った。今後は、些細なことでも上司・先輩・同僚に相談することで、リスク回避を心掛けたい」と3日間の研修を総括した。


ウラタでは、今回実施したワークショップを建設業における人材育成の新たなモデルとして確立し、来年以降も実施する方針である。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。