八木建設が5年で2773㌧のCO₂削減に成功
更新日:2025/6/11
八木建設(埼玉県本庄市)は、過去5年間の脱炭素に向けた取り組みの実績を集約し、合計2773㌧のCO₂を削減できたと発表した。

この取り組みは、同社が木造非住宅の可能性に着目し、2020年~2024年の期間で実施した木造建築による炭素(CO₂換算)貯留量を算出したもの。木材は、森林が吸収した炭素を貯蔵し、木材を建築物に利用することは、「都市等における第2の森林づくり」としてカーボンニュートラルへの貢献が期待されている。今回、削減できたCO₂排出量は、住宅約1386軒分のエアコン使用による、年間CO₂排出量に相当するという。

八木建設は、2024年度には「埼玉の木づかい認証制度」で埼玉県の認証を取得。これまで木造活用に加え、脱炭素社会の実現を見据えた省エネ建築の提案にも注力してきた経緯がある。今回の実績に当たり、八木雅之社長は「環境に対する取り組みが少しずつ社内に根付いてきたと感じている。今後はZEBを始め環境に配慮した建築提案にも一層力を入れ、持続可能なまちづくりに貢献していきたい」と展望を述べた。

八木建設は、引き続き省エネ・断熱に配慮した倉庫・工業の大型物件などを手掛けることで、環境負荷の低減と地域経済への貢献の両立を目指していく。

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この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。