新人事評価制度に生成AIを導入 矢作建設工業
更新日:2025/11/21
矢作建設工業(名古屋市東区)は、Luvir Consulting(大阪市北区)の支援を受け、新たな人事評価制度において、生成AI「目標Chat」を活用する仕組みを確立した。

この取り組みは、社員1人ひとりの自律的な思考と言語化を支援する手段として生成AIを利用し、人材育成を加速させるために実施。矢作建設工業が2030年にあるべき姿として、「課題解決&価値創造型企業」に変わることを目的にしており、その基盤を構築するために導入を決めた。「現在の等級」「目標の素案」「自分の期待役割」を入力すると、それが現在の等級として妥当なレベルかを把握でき、改善の余地がある場合はブラッシュアップの具体例などを提示。各社員は、目標Chatが示した内容を基に、自らの改善・改良を心掛けられる体制となっている。
導入効果として、目標Chatは評価制度やその基盤となる等級制度の形骸化を防ぐと同時に、組織の目標達成に対する設定をサポート。目標Chatは、社員が作成した目標案を洗練する壁打ち役として機能し、社員・評価者の工数を年間・約1800時間相当の工数削減が見込まれている。
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この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。

