矢作建設工業が「AIあんぜん指示ボット」を開発
更新日:2025/12/14
矢作建設工業(名古屋市東区)は、AIが工事の進捗に合わせて過去の災害事例を検索・抽出し、チャットで事例を配信する「AIあんぜん指示ボット」を開発した。

同システムは、労働災害撲滅を目的に、過去15年に蓄積した災害事例などをAIにより有効活用できる。利用者は、検索の手間をかけることなく安全な指示が可能になり、繰り返される災害の撲滅に繋げられる。翌日の作業予定情報をAIが読み取り、作業内容に合う災害事例を抽出し、チャットで配信する仕組みになっている。

国が公表している労働災害事例だけでなく、同社で実際に発生した事例をデータ化することで、繰り返される災害の防止と職員の負荷軽減、若手職員の早期育成に活かす方針である。
今後は「AIあんぜん指示ボット」利用のフィードバックを定期的に実施することで、より効率的なシステムの改善・改良を目指していく。
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。

