クラフトバンク総研

全国鉄筋工事業協会が「創立60周年記念祝賀会」開く

更新日:2025/10/6

全国鉄筋工事業協会(岩田正吾会長)は10月1日、リーガロイヤルホテル大阪にて「創立60周年記念祝賀会」を開いた。来賓には中野洋昌国土交通大臣や鰐淵洋子厚生労働副大臣らを招き、会員らが47都道府県から参集し協会の節目を盛大に祝った。

冒頭、岩田会長は「常に未来を見据えていた先人の尽力により、価格のみの競争から質の競争へと建設業界の歴史が大きく変わりつつある」とし、「中長期的な課題である、技能者の教育、外国人との共生、技術革新への対応の3つを柱に鉄筋工事業界が生き残るよう、組織として着実に継続して取り組んでいく」と高らかに呼び掛けた。

中野洋昌国土交通大臣は周年の祝意と功績への敬意を示した上で、「鉄筋工事業は構造物の骨格であり、安全をつかさどる最重要な役割を持つ。改正建設業法に基づき適正な労務費の確保と能力に応じた賃金の支払いを実践するべく新たな労務費の基準を作成しており、担い手の確保に全力を尽くす」と表明した。続いて、鰐淵副大臣や公明党の斉藤鉄夫代表、中山泰秀衆議院議員や見坂茂範参議院議員らも登壇し周年を祝福した。

式典では、60周年を記念し結束力を高めるために作成された全鉄筋イメージソング「PRIDE」が披露され、作詞・作曲を手掛けたシンガーソングライターの空さやかさんが会場を盛り上げた。

当日併せて開かれた、「令和7年度秋季定例会(雇用改善推進会議)」では国土交通省大臣表彰を受賞した5人が紹介され、参加者一同で受賞を称えた。また、各委員会が事業報告や人口調査報告、受注単価・労務状況などを共有。全鉄筋が44組合を対象に実施した就労人口調査では、5年間で約8000人が減少し、内訳が日本人約1万2000人減に対し、外国人が約4000人増だったことなどが報告された。第三部では、東京大学特任教授で日本建築センター顧問の和泉洋人氏が「経済安全保障の現状と動向」と題し講演した。