片岡 淳志さん(株式会社神田工務店・代表取締役)
更新日:2025/4/16
スーパーゼネコン4社を含む大手企業を中心に、静岡・神奈川・山梨県の各地域で型枠工事のプロフェッショナルとして現場を任されている。「依頼を受けた仕事は断らない」を信条に、20人の社員・80人に及ぶ専属協力会社の職人を、各現場に隈なく差配することで、安全かつ高品質な施工を提供する。


新卒で入社した大成建設で妻と出会い、家業が型枠工事業を営んでいると知り結婚を機に参画。それまで主に設備設計を担当していた為、現場作業は過酷な体験となったが、「新たな知見を吸収する貴重な経験になった」と述懐する。その後、2008年に38歳の若さで3代目の社長に就任。先代から「若いうちに組織運営の難しさを知り、自力で克服できるノウハウを身に付けてほしい」との願いを受け引き継いだバトンを、今日まで見事に活かす事業展開を続けている。


「とにかく今は、次の世代まで職人の働く場を確保できるよう、協力会社の強化を意識している」と本音を語る。実際に30~40代で躍動するチームをモデルに、「あれだけの活躍を見せれば、想像以上に稼げる」と提示することで、奮い立つ企業も増えているようだ。「まだ予定はないが、いずれ私もバトンタッチを決断する日が来る。その時を迎えるまで、地域で型枠工事業が輝き続けられるよう、全力を尽くしていく」と並々ならぬ覚悟を見せ、日々トライ&エラーを繰り返している。

株式会社神田工務店のホームページ:https://kandakoumuten.co.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。