土木サポート協会がセミナーを開催
更新日:2025/4/25

一般社団法人土木サポート協会は10月25日、福岡市内で「新しい土木のリーダーズ ~今と言う時代を生き抜くヒントがここにある!~」をテーマとしたセミナーを開いた。SNSのXなどによる告知を見て集まった約50人が集まり、若手経営者層らの話に会場は盛り上がりを見せた。

冒頭、山村代表理事(UNITED・代表取締役)が「一般社団法人化し、初めてのセミナーを無事に開催することができた」と感謝の言葉を述べた。その上で「この業界は今、厳しい局面を迎えている。現状では、体力・気力のある人しか生き残れない業界と考えられており、担い手不足の一因になっている。その中で私たちが目指す先は、人にも技術に対しても『優しい土木』であることだ。境遇や異なるスキルを持つメンバーのプレゼンテーションが、建設業界で生き残るための道筋にもなるはず。その第一歩に今日のセミナーが貢献できれば嬉しい」と挨拶した。

講演では、山村代表理事は「最高のリーダーは自分を信じない」をテーマに登壇。経営者として自身の確信を疑いながらも、未来を信じながら行動する重要性を訴えた。松井大樹氏は(共栄建設・専務取締役)は「もしもSE(システムエンジニア)が建設会社の跡継ぎになったら」をテーマに、SEでの経験を基に建設業とエンターテイメント、教育という視点の企業戦略などを紹介。また、栁真成美氏(カンキョウ・代表取締役)は「娘 突然、跡を継ぐ」と題して大学で土木を専攻後、社会人4年目で跡を継いだ経験を説明。西田諭史氏(昭和舗道・専務取締役)は「現場と経営を支える2番手の挑戦」をタイトルに、行動基準や評価基準を設け、企業風土を変革した取り組みを共有した。



最後に、沖山達哉氏(CRAFTCOM・代表取締役)が「DOから始めるICT-DOBOKULIFE」として自身の独立・企業の経験を披露し、これからは積極的に前に出る人材が求められると呼び掛けた。

土木サポート協会は、業界で働く人たちの多様性や個性をさらに発揮することを目的とし設立。今後は現場の書類代行やICT業務、社内セミナー、広報などのサポートを積極的に手掛けていく。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。