前江田大輔さん(不二建設株式会社・管理部 主幹)
更新日:2025/4/28
前江田大輔さん(不二建設株式会社・管理部 主幹)
会社のホームページ= http://www.fujiken.co.jp/

不二建設(北海道滝川市)に前江田大輔氏が入社し、間もなく10年を迎える。現在は採用活動を中心に、社員教育や人事評価といった幅広い人事関連業務を手がける。新卒でテレビ局に入社し、充実した業務を経験していたが、「この職場で生涯働くこと」に疑問を感じ、社会学を学ぶため退職し大学院へと進学。その後、菓子屋の役員やコンサルティングなど多岐にわたる職歴を経て、縁あって不二建設に入社した。「建設業界は未経験だったため、まずは会社と業界を理解するために、社員一人一人にインタビューして回った」と、入社当初を振り返る。

力を入れる採用活動では「対面での説明」を重視している。「採用活動を一時的に抑制していた時期もあったが、コロナ禍を経て学校訪問の機会を増やした。各校訪問時には前江田氏自らが説明する機会を大切にしている。「新卒採用においては求人票を掲示するだけに留まることが少なくない。会社の魅力を直接伝えられる機会として、説明会などイベントに足を運び、対面での説明を行っている。学問系統や性別などに捉われない仕事だとアピールし、実際に入社に至ったケースもある」と語る。「近年では、文系学部出身にも関わらず、入社後に1から土木の知見を深め、3年で主任技術者として活躍する例もあった。このような意欲的な若手社員に活躍の場を与えられるような体制にしたい」と新たな目標も生まれている。

現在目指すのは、「働く人が最高のパフォーマンスを発揮できる組織作り」だ。生の社員の声を反映すべく、アンケートやヒアリングなどを基に試行錯誤を重ねている。自身の疑問や課題の解決に向け、対話を大切にする前江田氏の姿勢は入社時からブレることはない。「理想は、社員が知り合いを誘いたくなるような会社。条件面や就業環境などを整備し、はたらきがいのある今後も新卒・中途とも継続的に採用活動を続けて、会社を大きくすることに貢献したい」

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。